2009年01月16日
A fool remains a fool
「南西諸島最大の干潟」といわれる沖縄県沖縄市の泡瀬干潟(約265ヘクタール)を埋め立て、リゾート開発しようという計画があるのはご存知ですか?
昨日、家に帰ると、泡瀬干潟の埋め立てが始まったとニュースで言ってました。
泡瀬干潟は以前住んでたところの目の前にありました。
干潟とはいえ、そこにしかいない希少種の生物もたくさん生きており、近辺住民、いや県民全体の憩いの場所。
海はきれいで、夕凪を肌に感じることのできる公園が隣接している沖縄でも数少ない場所。

この写真をみてもきれいでしょう。
ここが埋め立てられるんです。
沖縄県は世界有数の美海に囲まれた島です。
しかし、一方で、世界一人工物に囲まれ、自然の浜が消滅させられた率の高い島でもあります。
沖縄に行かれた方々はお気づきかとも思われますが、南は糸満から北は辺戸岬まで、ほとんど海との接岸地域がコンクリートで囲まれていることに気付きます。
アメリカやイギリス、カナダなどでは、自然をそのままでいかにして残していけるのかに重点を置いています。
我が国とえらい差ですよね。
まずは、この泡瀬干潟について説明していきましょう。
沖縄本島の中部、東側沿岸に泡瀬干潟はあります。

津堅島、久高島を含むサンゴ礁によって囲まれた中城湾の北部に位置し、沖縄市の沿岸、在日米軍泡瀬通信施設の周辺(特に東側から南側)に広がっています(面積は、干潟が290ha、藻場が112haほど)。中城湾の湾口は広く開けていますが、冬の季節風による高波が北東にある勝連半島に遮られているなどしたため、湾奥部には広大な干潟が形成されることになったようです。泡瀬干潟は、サンゴ礁の礁湖に形成されるタイプの干潟で、温帯地域に見られるような非サンゴ礁海域に形成される干潟とは、底質も生物相も全く異なっているものなのです。
また、泡瀬干潟周辺の陸地は、第三紀島尻層群に含まれる島尻層泥岩や、琉球石灰岩に由来する島尻マージと呼ばれる「低島」の土壌で構成されており、河川もほとんどありません。
そのため、同じ南西諸島でも金武湾(沖縄本島)や名蔵湾(石垣島)のように国頭マージと呼ばれる「高島」特有の赤土による干潟とは、地質的に大きく異なり、外観上も赤土による赤褐色ではなく、白色から灰褐色を呈する美しい世界でも有数の干潟なのです。
泡瀬に干潟の生息している海草・藻類の種の中には、環境省の「改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物―レッドデータブック―」や水産庁の「日本の希少な野生水生生物に関するデータブック」、沖縄県の「改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物―レッドデータおきなわ―」等の絶滅危惧種を紹介した書籍に掲載されている「重要種」が含まれています。
また、種そのものの重要さに加え、海草・藻類の群落(藻場)は、魚類や甲殻類などの海生生物の生息地として、餌場・休息場等の機能を担っているほか、外洋性魚類の稚魚もこうした浅海域で成長するため、魚類の「ゆりかご」にもなってり、海域生態系の中でも海草・藻類は重要な位置を占めているのです。
すぐ北側のうるま市の沿岸には、かつて川田干潟と呼ばれた干潟が広がっていました。川田干潟は、泡瀬干潟とともに中城湾北部の浅海域を形成していました。しかし、現在は、2170億円を投じて実施された「新港地区埋立事業」によって大部分が消滅しています。したがって、泡瀬干潟は、現在の沖縄県本島に残された貴重な財産であるといえます。
では、なぜ、この貴重な泡瀬干潟も川田干潟と同じように埋め立てられることになったのでしょうか?
経緯を見ていくことにします。
泡瀬干潟の埋め立て計画は、コザ市と美里村が合併したところまでさかのぼります(この合併には、海のないコザ市が海を求めて合併したといっても過言ではないでしょう)。
計画が現実味を帯びだしたのは、1984年に起工した新港地区埋立事業に端を発します。
この事業は、埋立地に特別自由貿易地域が設置され、港湾には4万トン級の船舶が入港できるようにするため、航路を水深13mまで浚渫するという計画でした。
その浚渫残土の処分が課題となり、1986年に残土処理策として泡瀬干潟の埋立構想が現実のものとなり始めたのです。

当初の構想では、陸続きで219haから340haの海域を埋め立てるものだったのです。
しかし、1989年に泡瀬復興期成会など地元の団体から海岸線と砂州を保全する要望が出てきたため、後に埋立地を沖に出し、人工島を作る形(出島方式)での185haの埋め立てに変更されました。
計画では、まず、ほとんど国がその費用を負担するかたちで埋立地が作られ、(国が175ha、沖縄県が10ha分を負担)埋立地のうち90haを沖縄市が購入する義務を負い、「マリンシティー泡瀬」として開発するといったものでした。
マリンシティー泡瀬では、ホテルやショッピング街、情報教育の拠点、住宅地などを民間に分譲する予定になっています。
しかし、
問題点1)出島方式では砂州はそのものは残されるものの、海草などの生育地ともなっている周辺の浅海域が大きく消滅すること
問題点2)渡り鳥への影響も大きいと考えられることなどから環境への影響が甚大である事
問題点3)泡瀬干潟の埋立地では、企業誘致や観光開発などの経済効果が期待されているものの、隣の新港地区の埋立地(特別自由貿易地域)の企業誘致が低調で遊休地も多くあることで期待している経済効果に疑問視があること
問題点4)隣接する泡瀬通信施設(米軍施設)の影響で土地利用が制限されること
問題点5)この段階ですでに、埋立計画の初期段階で将来性がない、支出面で負担が大きすぎること、埋立地に立地希望のホテルなどはなく、当初計画の栽培漁業センター、海洋研究所も来ないことがはっきりしていたこと
以上が指摘されていました。
さらに、1990年代後半からは、平成不況や自治体の財政悪化の流れから、約650億円と見られている総事業費の負担も問題視されるようになってきました。
以上のことから、泡瀬干潟埋立に慎重な意見が出されたり、反対運動がされるようになったのです。
さらに、1999年3月には沖縄市漁協と南原(勝連)漁協との間で漁業補償が妥結、補償額は19億9800万円でした。なお、この漁業補償においては、当初、沖縄県が提示した額が約7億円だったのに対し最終的3倍近くに膨れ上がるなど、交渉の不透明さが報道され、ますます疑問視する声は高まっていきました。
しかし、2000年12月に、沖縄県知事によって公有水面埋立法にもとづく承認がなされます。
沖縄総合事務局は2001年に「環境監視・検討委員会」を設立、埋立てによって消滅する海草移植(ミティゲーション)などの検討が行い、2002年には沖縄総合事務局は「海草移植は可能」と判断し、泡瀬地区埋立事業は着工される見込みとなったのです。
しかし、海草移植の検討が不適切であり、手法の確立はできていないとして一部の委員が辞任。日本自然保護協会、WWF、日本弁護士連合会などが意見書を提出。その後も、工事の妥当性をめぐって学会や委員会委員などからも意見書などが出されています。
2006年4月、地元自治体である沖縄市では、埋立事業に対して比較的慎重であると見られていた元衆議院議員の東門美津子が市長に当選。就任後、埋立て事業をはじめとする一連の開発事業のについて市民の賛否が分かれてたままであるとして、「東部海浜開発事業について熟慮し、市長としての方向性を示すことを目的として、2006年12月より『東部海浜開発事業検討会議』を設置しました。
2007年3月「東部海浜開発事業検討会議」の委員の意見は、「進められている事業は沖縄市の活性化にはならない」が圧倒的な意見であったとして、報道されます。

2007年12月5日の東門美津子市長は、記者会見で「1期工事は容認、2期工事は困難」と発言、「工事進行」が主な理由であり、計画はこれから2~3年かけて検討するというものでありました。
2008年11月号の沖縄市広報の東部海浜開発土地利用計画策定の進め方に関する記事が掲載されました。

①100人ワークショップを開催する(3回)
②その意見を「東部海浜開発土地利用計画市民会議」にかける
③市民意見を募集する
④以上の作業と並行して「土地利用検討調査委員会」で検討、「企業動向、波及効果、事業採算性を検討する」
⑤平成22年2月頃、「土地利用計画沖縄市案」を造る
⑥その後、国・県と調整する
といった要旨が読み取れます。
しかし、これに対する疑問・問題点が、市民団体グループから出されます。内容は以下の通りです。
①これまで埋立事業が認可されてから8年を経過しているが、見直しされなかった。
②世界的な金融危機・大不況の中で、沖縄市活性化の事業が誘致できるのか。
③労働者の大量首切り、失業率増加の中で、莫大な費用がかかるこの埋立事業に市の税金が投入できるのか。市民(不当解雇労働者)の生活を守る政策が優先されるべきであり、沖縄市の公金(税金)の使い道を間違っていないか。
④コリンザの失敗、ミュージックタウンの失敗、旧沖縄市街のシャッター通り、等を反省し、そこに力を入れるべきでないのか。
⑤市長は、裁判(控訴審)対策として、「沖縄市案造りを急ぐ」としているが、経済動向・企業動向を無視した「沖縄市案」造り
は、「絵に描いた餅」であり、これまでの失敗の上塗りである。
そして、泡瀬干潟埋め立てに反対する県内の住民約600人が県と市に事業予算の差し止めなどを求める裁判が行われることになります。
那覇地裁は2008年11月19日、県と市に今後の公金支出の差し止めを命じる判決を言い渡します。以下にQAB琉球朝日放送Webからの掲載記事を紹介します。
2008年11月19日(水) QAB琉球朝日放送Webより
泡瀬干潟の埋め立て事業は違法な開発だとして地域住民らが県と市を訴えた裁判で、那覇地裁は19日、今後の工事への公金支出差し止めを命じる判決を言い渡しました。この裁判では、住民582人の原告が、泡瀬干潟の埋め立ては事業の環境アセスに不備があるほか、「埋め立て後の開発事業に合理性がない」と主張し、公金の支出差し止めなどを求めていました。
19日の判決で田中健治裁判長は、「埋め立て事業は具体的な土地利用計画がない」と指摘し、県と市に今後の工事に公金の支出を認めない判断を下しました。判決を受け、原告の一人の泡瀬干潟を守る会・前川盛治事務局長は、「非常に喜んでいる。そして泡瀬干潟の埋め立て工事の中止に向けて大きな展望が開けた」と、喜びを表していました。
今回の判決、どういう意味があるのでしょうか?実近記者に聞きます。
「厳密には原告の一部勝訴ですが、原告弁護団も「予想以上の判決」とコメントしているように、裁判の核心の部分では、原告の完全勝訴ともいえる画期的な判決でした。」
東門市長「沖縄市の経済活性化につなげるため、今後の社会経済情勢を見据えた土地利用計画の見直しを前提に推進せざるを得ないと判断いたしました」
「去年12月の沖縄市の東門市長の方針表明ですが、結局は、現在進めている一期工事については、もう後戻りができないので、利用計画を見直したうえで推進。今後の2期工事については困難としました。」
そもそもバブル期のものですよね。ずいぶん前から無理が指摘されてきたと思うんですが・・・。
「そうですね、今回の判決は、こうした行政の姿勢を「経済的合理性がない」と率直に指摘し「ただ後戻りできないから進める」という不合理な事業をばっさりと切り捨てるものでした。」
しかし、現実に工事かなり進んでいますよね。今後、工事は止まるということでしょうか。
「そうですね全187ヘクタールのうち、すでにその40%近くは護岸で囲まれ、うち9ヘクタールはもう、埋め立てられています。今後、被告側の県、市側は控訴というものをやはり考えてくると思います。そして裁判が続いて判決が確定するまでは、今回の判決は、法的には工事をストップさせる効力はありません。」
それでも工事は続く…。判決は何なんだろうという感じがしますよね。
「その背景には、まさに、動き出したら止まらないという日本の大型公共工事のシステムがあります。」
沖縄国際大学 照屋教授「沖縄市が、途中で、止めたと、県が止めたと、なりますと、沖縄市も県もですね、おそらく今まで使ったお金を全部国に返済しなくてはいけない。・・・」
「国が県が進めているこの事業には、すでに140億円が投入されていますそれを完成後は県と沖縄市が大部分を購入することになっていますので、確かに今後被告側には難しい判断が迫られることになります。しかし、指摘された計画の見直しについては、判決を重く受け止めて、やはり一度は工事はストップして早急に進める以外に、市民、県民の理解を得られる道はないのではないのでしょうか。」
判決は、今後は、合理的な経済性がきちんとなければ、公共事業は簡単にはできないんだと、日本の公共工事全体に強い警鐘を鳴らすものと言えます。
しかし…………
2009年1月14日に埋立事業者(沖縄総合事務局)は、土砂浚渫(しゅんせつ)及び泡瀬干潟への投げ捨てを強行すると予告したのです。この埋立続行は、2008年11月19日に那覇地裁で埋立計画は「経済的合理性がない」、沖縄市と沖縄県に「公金差し止め!」を命じる判決であったにも関わらず、東門美津子沖縄市長、ならびに仲井真弘多沖縄県知事がその裁判判決に対して「控訴」(不服)。その「控訴」に対して県、市の強い要請があったということで国(沖縄総合事務局)は埋立を続行したのです。
2009年1月15日(木)QAB琉球朝日放送Webより
那覇地裁が県などに埋め立てのための公金差し止めを命じた沖縄市の泡瀬干潟で、15日から本格的な埋め立て作業が始まりました。
この事業は、中城湾港新港地区の浚渫土砂を利用し、泡瀬干潟を埋め立てて、リゾート開発などを進める計画です。工事は15日朝から始まり、新港地区の浚渫船が港内の土砂を取り、台船に土砂を積み上げています。港の前では事業を推進している市民と、反対している市民団体がそれぞれ集会を開き、騒然としました。推進側は「この不況の中、事業は起爆剤となる」と訴え、一方、泡瀬干潟を守る連絡会は「経済的合理性がないと判断した裁判所の判決を無視して貴重な自然を破壊することは許されない」と工事の中止を訴えました。午後からは埋め立て現場に土砂が投入されることになっています。
国が工事本格化 泡瀬干潟に土砂投入
公金支出の差し止めを命じた那覇地裁の判決をよそに、国は15日、泡瀬干潟埋め立て予定の海域に土砂を投入し、工事を本格的に開始しました。この事業は、泡瀬干潟を埋め立ててリゾート開発などを行う計画です。
15日午後、第1区域95ヘクタールのうち、堤防で囲まれた69ヘクタールに鉛色をした浚渫土砂がトラックで運び込まれ、海に投入されました。
一方、投入される土砂の浚渫が中城湾内で始まった15日午前、事業の推進、反対双方の団体が新港地区で集会を開き、開発、自然保護で共にアピールしました。
事業を推進する沖縄市東部地域の発展を考える会の當真嗣蒲会長は「干潟を埋めるのではない。むしろ年々汚れていっている干潟を甦らせる意味からも、私はこの事業は大変理にかなった事業だと思う」と訴えました。
一方、事業に反対する泡瀬干潟を守る連絡会の小橋川共男共同代表は「まさに工事をやるがため、無駄な税金を使い捨てにしているだけ。そしてそのことによって貴重な自然が埋め殺されようとしている」と訴えました。 この埋め立て事業について那覇地裁は2008年11月、公金支出の差し止めを命じる判決を下していますが、国は「工事は粛々と進める」とコメントしています。
参考・引用:泡瀬の干潟で遊ぶ会Web、ウィキペディア
色々と錯綜しているようにも見える問題ですが、結局は県、市自体がバブル期に公金を得るために構想した、見通しのない行き当たりばったり事業である様相が見えてきました。1986年の時点で、すでに、埋立計画の初期段階で将来性がない、支出面で負担が大きすぎること、埋立地に立地希望のホテルなどはなく、当初計画の栽培漁業センター、海洋研究所も来ないことがはっきりしていたことが指摘されていた事業なのですから、根本的な見直しが必要だったのです。
この20年間での月日の中で、反対派、推進派お互いが、様々な自論を展開していく中で、反対派に風が吹いたように見えていました。しかし…………
県議会、市議会が反対している事に対して県知事、市長は「このケースの場合、議会の承認は必要としない。」
「すでに億の資金を使っている。ここで止めたら採算を見込めない。」
と言い切り、国と沖縄県と沖縄市は強行に埋め立てを開始しました。
何のための裁判だったのでしょうか?財政赤字を抱える自治体は確かに四苦八苦しているのが現状でしょうし、お金が欲しいのが本音でしょう。我々国民もこういった現状があることに目をむけ、理解し、生活していくべきでしょう。あまりにも、国策、県政、市政に無関心なヒトたちが多すぎるような気がします。
しかし、根本的な自治体に対する県民、市民の無関心な人々を如何にして目を向けさせていけばよいかを国や自治体は本気で考えたことがあるのでしょうか?
お互い様のような気がします。
しかし、このことはあくまでも、人間界での話しであって、環境保護の話しとは別問題でしょう。
色々な資料を読んでみても、現在の他にも類を見ない世界的規模の大不況の中、どう考えてみても、今回の埋立事業の経済的合理性がないことは明らかです。
沖縄県のここ4年間の収支不足は1260億円です。県は莫大な収支不足が確定しています。
公金が喉から手が出るほど欲しいのでしょう。たとえ無駄な支出を出したとしても、世界有数の干潟を壊してしまおうとも……
今、沖縄で本当に必要なことは、大量不当解雇労働者の生活を守る緊急課題への対応、つまり、無駄な公共事業への支出より、大量の不当解雇労働者を救う事のほうが緊急課題ではないのでしょうか?
国(沖縄総合事務局)と沖縄県と沖縄市は、本当は、新たな赤字を生産する無駄な事業であることが十分に予測されていることも、経済的合理性のない埋め立て事業であることも、いや埋め立て事業そのものが不合理性を含んでいることも、全て理解できているものと想像します。
沖縄県という風土上の特殊性(地場産業低迷、活性力不足など)と米軍との脅迫的共存状況を鑑みると、観光が大きな経済産業の基盤になるし大きな柱の一つであると思います。
しかし、その上であえて、目の前の金欲しさに、世界に誇る泡瀬干潟が破壊されつつある現実…………大きな矛盾では在りませんか?国や自治体の官僚そのものの「存在意義」が問われている気がしてなりません。
いったん手元に届いた”金”は使い切れば終わりですが、目の前から消えることはありません。
しかし、一度、壊された干潟はもう二度と戻ってこないのです。
どれだけ、人類が進歩しようと、自然が作り出したものを再現できないものもあるでしょう?
川田干潟のように、取り返しの付かないことを再び行うのですか?
川田干潟の全てを埋め立てずに、残しておいた財産が泡瀬干潟のはずではないのですか?
生活水準が上がってしまったこの国で、更なる贅沢欲求を日々つのらせている我々も、自然から見れば”悪”なのでしょうね。
ヒトって、悲しい生き物だとつくづく思いました。
ヒトに自然を壊す事由も守る事由もさらには、そこにある自然を「どのようにしてもよい」と考えていることも、すべて我々人間の驕りなのでしょうね。
That's simply impossible!
but,A fool remains a fool until he dies.
昨日、家に帰ると、泡瀬干潟の埋め立てが始まったとニュースで言ってました。
泡瀬干潟は以前住んでたところの目の前にありました。
干潟とはいえ、そこにしかいない希少種の生物もたくさん生きており、近辺住民、いや県民全体の憩いの場所。
海はきれいで、夕凪を肌に感じることのできる公園が隣接している沖縄でも数少ない場所。

この写真をみてもきれいでしょう。
ここが埋め立てられるんです。
沖縄県は世界有数の美海に囲まれた島です。
しかし、一方で、世界一人工物に囲まれ、自然の浜が消滅させられた率の高い島でもあります。
沖縄に行かれた方々はお気づきかとも思われますが、南は糸満から北は辺戸岬まで、ほとんど海との接岸地域がコンクリートで囲まれていることに気付きます。
アメリカやイギリス、カナダなどでは、自然をそのままでいかにして残していけるのかに重点を置いています。
我が国とえらい差ですよね。
まずは、この泡瀬干潟について説明していきましょう。
沖縄本島の中部、東側沿岸に泡瀬干潟はあります。

津堅島、久高島を含むサンゴ礁によって囲まれた中城湾の北部に位置し、沖縄市の沿岸、在日米軍泡瀬通信施設の周辺(特に東側から南側)に広がっています(面積は、干潟が290ha、藻場が112haほど)。中城湾の湾口は広く開けていますが、冬の季節風による高波が北東にある勝連半島に遮られているなどしたため、湾奥部には広大な干潟が形成されることになったようです。泡瀬干潟は、サンゴ礁の礁湖に形成されるタイプの干潟で、温帯地域に見られるような非サンゴ礁海域に形成される干潟とは、底質も生物相も全く異なっているものなのです。
また、泡瀬干潟周辺の陸地は、第三紀島尻層群に含まれる島尻層泥岩や、琉球石灰岩に由来する島尻マージと呼ばれる「低島」の土壌で構成されており、河川もほとんどありません。
そのため、同じ南西諸島でも金武湾(沖縄本島)や名蔵湾(石垣島)のように国頭マージと呼ばれる「高島」特有の赤土による干潟とは、地質的に大きく異なり、外観上も赤土による赤褐色ではなく、白色から灰褐色を呈する美しい世界でも有数の干潟なのです。
泡瀬に干潟の生息している海草・藻類の種の中には、環境省の「改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物―レッドデータブック―」や水産庁の「日本の希少な野生水生生物に関するデータブック」、沖縄県の「改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物―レッドデータおきなわ―」等の絶滅危惧種を紹介した書籍に掲載されている「重要種」が含まれています。
また、種そのものの重要さに加え、海草・藻類の群落(藻場)は、魚類や甲殻類などの海生生物の生息地として、餌場・休息場等の機能を担っているほか、外洋性魚類の稚魚もこうした浅海域で成長するため、魚類の「ゆりかご」にもなってり、海域生態系の中でも海草・藻類は重要な位置を占めているのです。
すぐ北側のうるま市の沿岸には、かつて川田干潟と呼ばれた干潟が広がっていました。川田干潟は、泡瀬干潟とともに中城湾北部の浅海域を形成していました。しかし、現在は、2170億円を投じて実施された「新港地区埋立事業」によって大部分が消滅しています。したがって、泡瀬干潟は、現在の沖縄県本島に残された貴重な財産であるといえます。
では、なぜ、この貴重な泡瀬干潟も川田干潟と同じように埋め立てられることになったのでしょうか?
経緯を見ていくことにします。
泡瀬干潟の埋め立て計画は、コザ市と美里村が合併したところまでさかのぼります(この合併には、海のないコザ市が海を求めて合併したといっても過言ではないでしょう)。
計画が現実味を帯びだしたのは、1984年に起工した新港地区埋立事業に端を発します。
この事業は、埋立地に特別自由貿易地域が設置され、港湾には4万トン級の船舶が入港できるようにするため、航路を水深13mまで浚渫するという計画でした。
その浚渫残土の処分が課題となり、1986年に残土処理策として泡瀬干潟の埋立構想が現実のものとなり始めたのです。

当初の構想では、陸続きで219haから340haの海域を埋め立てるものだったのです。
しかし、1989年に泡瀬復興期成会など地元の団体から海岸線と砂州を保全する要望が出てきたため、後に埋立地を沖に出し、人工島を作る形(出島方式)での185haの埋め立てに変更されました。
計画では、まず、ほとんど国がその費用を負担するかたちで埋立地が作られ、(国が175ha、沖縄県が10ha分を負担)埋立地のうち90haを沖縄市が購入する義務を負い、「マリンシティー泡瀬」として開発するといったものでした。
マリンシティー泡瀬では、ホテルやショッピング街、情報教育の拠点、住宅地などを民間に分譲する予定になっています。
しかし、
問題点1)出島方式では砂州はそのものは残されるものの、海草などの生育地ともなっている周辺の浅海域が大きく消滅すること
問題点2)渡り鳥への影響も大きいと考えられることなどから環境への影響が甚大である事
問題点3)泡瀬干潟の埋立地では、企業誘致や観光開発などの経済効果が期待されているものの、隣の新港地区の埋立地(特別自由貿易地域)の企業誘致が低調で遊休地も多くあることで期待している経済効果に疑問視があること
問題点4)隣接する泡瀬通信施設(米軍施設)の影響で土地利用が制限されること
問題点5)この段階ですでに、埋立計画の初期段階で将来性がない、支出面で負担が大きすぎること、埋立地に立地希望のホテルなどはなく、当初計画の栽培漁業センター、海洋研究所も来ないことがはっきりしていたこと
以上が指摘されていました。
さらに、1990年代後半からは、平成不況や自治体の財政悪化の流れから、約650億円と見られている総事業費の負担も問題視されるようになってきました。
以上のことから、泡瀬干潟埋立に慎重な意見が出されたり、反対運動がされるようになったのです。
さらに、1999年3月には沖縄市漁協と南原(勝連)漁協との間で漁業補償が妥結、補償額は19億9800万円でした。なお、この漁業補償においては、当初、沖縄県が提示した額が約7億円だったのに対し最終的3倍近くに膨れ上がるなど、交渉の不透明さが報道され、ますます疑問視する声は高まっていきました。
しかし、2000年12月に、沖縄県知事によって公有水面埋立法にもとづく承認がなされます。
沖縄総合事務局は2001年に「環境監視・検討委員会」を設立、埋立てによって消滅する海草移植(ミティゲーション)などの検討が行い、2002年には沖縄総合事務局は「海草移植は可能」と判断し、泡瀬地区埋立事業は着工される見込みとなったのです。
しかし、海草移植の検討が不適切であり、手法の確立はできていないとして一部の委員が辞任。日本自然保護協会、WWF、日本弁護士連合会などが意見書を提出。その後も、工事の妥当性をめぐって学会や委員会委員などからも意見書などが出されています。
2006年4月、地元自治体である沖縄市では、埋立事業に対して比較的慎重であると見られていた元衆議院議員の東門美津子が市長に当選。就任後、埋立て事業をはじめとする一連の開発事業のについて市民の賛否が分かれてたままであるとして、「東部海浜開発事業について熟慮し、市長としての方向性を示すことを目的として、2006年12月より『東部海浜開発事業検討会議』を設置しました。
2007年3月「東部海浜開発事業検討会議」の委員の意見は、「進められている事業は沖縄市の活性化にはならない」が圧倒的な意見であったとして、報道されます。

2007年12月5日の東門美津子市長は、記者会見で「1期工事は容認、2期工事は困難」と発言、「工事進行」が主な理由であり、計画はこれから2~3年かけて検討するというものでありました。
2008年11月号の沖縄市広報の東部海浜開発土地利用計画策定の進め方に関する記事が掲載されました。

①100人ワークショップを開催する(3回)
②その意見を「東部海浜開発土地利用計画市民会議」にかける
③市民意見を募集する
④以上の作業と並行して「土地利用検討調査委員会」で検討、「企業動向、波及効果、事業採算性を検討する」
⑤平成22年2月頃、「土地利用計画沖縄市案」を造る
⑥その後、国・県と調整する
といった要旨が読み取れます。
しかし、これに対する疑問・問題点が、市民団体グループから出されます。内容は以下の通りです。
①これまで埋立事業が認可されてから8年を経過しているが、見直しされなかった。
②世界的な金融危機・大不況の中で、沖縄市活性化の事業が誘致できるのか。
③労働者の大量首切り、失業率増加の中で、莫大な費用がかかるこの埋立事業に市の税金が投入できるのか。市民(不当解雇労働者)の生活を守る政策が優先されるべきであり、沖縄市の公金(税金)の使い道を間違っていないか。
④コリンザの失敗、ミュージックタウンの失敗、旧沖縄市街のシャッター通り、等を反省し、そこに力を入れるべきでないのか。
⑤市長は、裁判(控訴審)対策として、「沖縄市案造りを急ぐ」としているが、経済動向・企業動向を無視した「沖縄市案」造り
は、「絵に描いた餅」であり、これまでの失敗の上塗りである。
そして、泡瀬干潟埋め立てに反対する県内の住民約600人が県と市に事業予算の差し止めなどを求める裁判が行われることになります。
那覇地裁は2008年11月19日、県と市に今後の公金支出の差し止めを命じる判決を言い渡します。以下にQAB琉球朝日放送Webからの掲載記事を紹介します。
2008年11月19日(水) QAB琉球朝日放送Webより
泡瀬干潟の埋め立て事業は違法な開発だとして地域住民らが県と市を訴えた裁判で、那覇地裁は19日、今後の工事への公金支出差し止めを命じる判決を言い渡しました。この裁判では、住民582人の原告が、泡瀬干潟の埋め立ては事業の環境アセスに不備があるほか、「埋め立て後の開発事業に合理性がない」と主張し、公金の支出差し止めなどを求めていました。
19日の判決で田中健治裁判長は、「埋め立て事業は具体的な土地利用計画がない」と指摘し、県と市に今後の工事に公金の支出を認めない判断を下しました。判決を受け、原告の一人の泡瀬干潟を守る会・前川盛治事務局長は、「非常に喜んでいる。そして泡瀬干潟の埋め立て工事の中止に向けて大きな展望が開けた」と、喜びを表していました。
今回の判決、どういう意味があるのでしょうか?実近記者に聞きます。
「厳密には原告の一部勝訴ですが、原告弁護団も「予想以上の判決」とコメントしているように、裁判の核心の部分では、原告の完全勝訴ともいえる画期的な判決でした。」
東門市長「沖縄市の経済活性化につなげるため、今後の社会経済情勢を見据えた土地利用計画の見直しを前提に推進せざるを得ないと判断いたしました」
「去年12月の沖縄市の東門市長の方針表明ですが、結局は、現在進めている一期工事については、もう後戻りができないので、利用計画を見直したうえで推進。今後の2期工事については困難としました。」
そもそもバブル期のものですよね。ずいぶん前から無理が指摘されてきたと思うんですが・・・。
「そうですね、今回の判決は、こうした行政の姿勢を「経済的合理性がない」と率直に指摘し「ただ後戻りできないから進める」という不合理な事業をばっさりと切り捨てるものでした。」
しかし、現実に工事かなり進んでいますよね。今後、工事は止まるということでしょうか。
「そうですね全187ヘクタールのうち、すでにその40%近くは護岸で囲まれ、うち9ヘクタールはもう、埋め立てられています。今後、被告側の県、市側は控訴というものをやはり考えてくると思います。そして裁判が続いて判決が確定するまでは、今回の判決は、法的には工事をストップさせる効力はありません。」
それでも工事は続く…。判決は何なんだろうという感じがしますよね。
「その背景には、まさに、動き出したら止まらないという日本の大型公共工事のシステムがあります。」
沖縄国際大学 照屋教授「沖縄市が、途中で、止めたと、県が止めたと、なりますと、沖縄市も県もですね、おそらく今まで使ったお金を全部国に返済しなくてはいけない。・・・」
「国が県が進めているこの事業には、すでに140億円が投入されていますそれを完成後は県と沖縄市が大部分を購入することになっていますので、確かに今後被告側には難しい判断が迫られることになります。しかし、指摘された計画の見直しについては、判決を重く受け止めて、やはり一度は工事はストップして早急に進める以外に、市民、県民の理解を得られる道はないのではないのでしょうか。」
判決は、今後は、合理的な経済性がきちんとなければ、公共事業は簡単にはできないんだと、日本の公共工事全体に強い警鐘を鳴らすものと言えます。
しかし…………
2009年1月14日に埋立事業者(沖縄総合事務局)は、土砂浚渫(しゅんせつ)及び泡瀬干潟への投げ捨てを強行すると予告したのです。この埋立続行は、2008年11月19日に那覇地裁で埋立計画は「経済的合理性がない」、沖縄市と沖縄県に「公金差し止め!」を命じる判決であったにも関わらず、東門美津子沖縄市長、ならびに仲井真弘多沖縄県知事がその裁判判決に対して「控訴」(不服)。その「控訴」に対して県、市の強い要請があったということで国(沖縄総合事務局)は埋立を続行したのです。
2009年1月15日(木)QAB琉球朝日放送Webより
那覇地裁が県などに埋め立てのための公金差し止めを命じた沖縄市の泡瀬干潟で、15日から本格的な埋め立て作業が始まりました。
この事業は、中城湾港新港地区の浚渫土砂を利用し、泡瀬干潟を埋め立てて、リゾート開発などを進める計画です。工事は15日朝から始まり、新港地区の浚渫船が港内の土砂を取り、台船に土砂を積み上げています。港の前では事業を推進している市民と、反対している市民団体がそれぞれ集会を開き、騒然としました。推進側は「この不況の中、事業は起爆剤となる」と訴え、一方、泡瀬干潟を守る連絡会は「経済的合理性がないと判断した裁判所の判決を無視して貴重な自然を破壊することは許されない」と工事の中止を訴えました。午後からは埋め立て現場に土砂が投入されることになっています。
国が工事本格化 泡瀬干潟に土砂投入
公金支出の差し止めを命じた那覇地裁の判決をよそに、国は15日、泡瀬干潟埋め立て予定の海域に土砂を投入し、工事を本格的に開始しました。この事業は、泡瀬干潟を埋め立ててリゾート開発などを行う計画です。
15日午後、第1区域95ヘクタールのうち、堤防で囲まれた69ヘクタールに鉛色をした浚渫土砂がトラックで運び込まれ、海に投入されました。
一方、投入される土砂の浚渫が中城湾内で始まった15日午前、事業の推進、反対双方の団体が新港地区で集会を開き、開発、自然保護で共にアピールしました。
事業を推進する沖縄市東部地域の発展を考える会の當真嗣蒲会長は「干潟を埋めるのではない。むしろ年々汚れていっている干潟を甦らせる意味からも、私はこの事業は大変理にかなった事業だと思う」と訴えました。
一方、事業に反対する泡瀬干潟を守る連絡会の小橋川共男共同代表は「まさに工事をやるがため、無駄な税金を使い捨てにしているだけ。そしてそのことによって貴重な自然が埋め殺されようとしている」と訴えました。 この埋め立て事業について那覇地裁は2008年11月、公金支出の差し止めを命じる判決を下していますが、国は「工事は粛々と進める」とコメントしています。
参考・引用:泡瀬の干潟で遊ぶ会Web、ウィキペディア
色々と錯綜しているようにも見える問題ですが、結局は県、市自体がバブル期に公金を得るために構想した、見通しのない行き当たりばったり事業である様相が見えてきました。1986年の時点で、すでに、埋立計画の初期段階で将来性がない、支出面で負担が大きすぎること、埋立地に立地希望のホテルなどはなく、当初計画の栽培漁業センター、海洋研究所も来ないことがはっきりしていたことが指摘されていた事業なのですから、根本的な見直しが必要だったのです。
この20年間での月日の中で、反対派、推進派お互いが、様々な自論を展開していく中で、反対派に風が吹いたように見えていました。しかし…………
県議会、市議会が反対している事に対して県知事、市長は「このケースの場合、議会の承認は必要としない。」
「すでに億の資金を使っている。ここで止めたら採算を見込めない。」
と言い切り、国と沖縄県と沖縄市は強行に埋め立てを開始しました。
何のための裁判だったのでしょうか?財政赤字を抱える自治体は確かに四苦八苦しているのが現状でしょうし、お金が欲しいのが本音でしょう。我々国民もこういった現状があることに目をむけ、理解し、生活していくべきでしょう。あまりにも、国策、県政、市政に無関心なヒトたちが多すぎるような気がします。
しかし、根本的な自治体に対する県民、市民の無関心な人々を如何にして目を向けさせていけばよいかを国や自治体は本気で考えたことがあるのでしょうか?
お互い様のような気がします。
しかし、このことはあくまでも、人間界での話しであって、環境保護の話しとは別問題でしょう。
色々な資料を読んでみても、現在の他にも類を見ない世界的規模の大不況の中、どう考えてみても、今回の埋立事業の経済的合理性がないことは明らかです。
沖縄県のここ4年間の収支不足は1260億円です。県は莫大な収支不足が確定しています。
公金が喉から手が出るほど欲しいのでしょう。たとえ無駄な支出を出したとしても、世界有数の干潟を壊してしまおうとも……
今、沖縄で本当に必要なことは、大量不当解雇労働者の生活を守る緊急課題への対応、つまり、無駄な公共事業への支出より、大量の不当解雇労働者を救う事のほうが緊急課題ではないのでしょうか?
国(沖縄総合事務局)と沖縄県と沖縄市は、本当は、新たな赤字を生産する無駄な事業であることが十分に予測されていることも、経済的合理性のない埋め立て事業であることも、いや埋め立て事業そのものが不合理性を含んでいることも、全て理解できているものと想像します。
沖縄県という風土上の特殊性(地場産業低迷、活性力不足など)と米軍との脅迫的共存状況を鑑みると、観光が大きな経済産業の基盤になるし大きな柱の一つであると思います。
しかし、その上であえて、目の前の金欲しさに、世界に誇る泡瀬干潟が破壊されつつある現実…………大きな矛盾では在りませんか?国や自治体の官僚そのものの「存在意義」が問われている気がしてなりません。
いったん手元に届いた”金”は使い切れば終わりですが、目の前から消えることはありません。
しかし、一度、壊された干潟はもう二度と戻ってこないのです。
どれだけ、人類が進歩しようと、自然が作り出したものを再現できないものもあるでしょう?
川田干潟のように、取り返しの付かないことを再び行うのですか?
川田干潟の全てを埋め立てずに、残しておいた財産が泡瀬干潟のはずではないのですか?
生活水準が上がってしまったこの国で、更なる贅沢欲求を日々つのらせている我々も、自然から見れば”悪”なのでしょうね。
ヒトって、悲しい生き物だとつくづく思いました。
ヒトに自然を壊す事由も守る事由もさらには、そこにある自然を「どのようにしてもよい」と考えていることも、すべて我々人間の驕りなのでしょうね。
That's simply impossible!
but,A fool remains a fool until he dies.
2009年01月09日
a little depression
年明けから肌寒さが強まった感がします.
年の始まりに、ヒトは何の根拠もなく、新たな期待感と幸福に満ちた人生の流転を胸に抱きしめます.
「よーし」と年のはじめに立ち上がり、意味もないことに気がつき再び座り直す自分がいます.
「今年は良い年に」なのか
「今年こそは良い年に」なのか
「今年も良い年に」なのかが、自分でもわかりません.
a duckweed or a floating weedII?
地中に根を張らず、水に浮いている草でも生きていけます.
浮き草のように漂って定まらない物事や、確かなよりどころのない生活であったとしても、生きていけます.
さもしくないですか? a mean-spirited
さびしくないですか? the lonely
年の始まりに、ヒトは何の根拠もなく、新たな期待感と幸福に満ちた人生の流転を胸に抱きしめます.
「よーし」と年のはじめに立ち上がり、意味もないことに気がつき再び座り直す自分がいます.
「今年は良い年に」なのか
「今年こそは良い年に」なのか
「今年も良い年に」なのかが、自分でもわかりません.
a duckweed or a floating weedII?
地中に根を張らず、水に浮いている草でも生きていけます.
浮き草のように漂って定まらない物事や、確かなよりどころのない生活であったとしても、生きていけます.
さもしくないですか? a mean-spirited
さびしくないですか? the lonely
2009年01月08日
あけました
気がつけば、2009年 あっという間の2008年でした
11月にアップしてからは、なかなか多忙でブログの存在すら忘れるほどで・・・
そんなこんなで、今年もよろしくお願いします
誰によろしくなのかはわかりませんが…
とりあえず、恒例になりました(我で勝手に思っている)本の紹介でも行きましょうか
昨年末から、移動の際、寝る前、休みの日などで読み漁った中で面白かったものを紹介していきます
年末は、石田衣良にはまってました
眠れぬ真珠

年齢の差があればある程、人は前に進むことを躊躇する
人を信じ、自分を信じることはたやすいことではないのでしょう
歳をとればとるほど、素直には…
「そう。女はね、二種類に分かれるの。ダイヤモンドの女とパールの女。光を外側に放つタイプと内側に引き込むタイプ。幸せになるのは、男たちの誰にでも値段がわかるゴージャスな女ね。真珠のよしあしがわかる男なんて、めったにいないから」
眠れぬ真珠 文中より
約束

人は様々です
人は人生のどんな場面を切り取りながら、明日を生きていく勇気をもらうのでしょう
てのひらの迷路

私小説短編集
読みやすく、おもしろい
人って、その存在自体が小説なのかもしれません
1ポンドの悲しみ

出会い…
別れ…
幸せ…
悲しみ…
人が生きている環境の中で触れ合う関係って大事です
TENGU/柴田哲考

展開がおもしろい
ラストの謎解きもおもしろい
自分では考え付かないおもしろさ
そこに僕はいた/辻仁成

短編私小説といったところでしょうか
子どもの頃って、色々なことが輝いている時代だなぁっと思います
私の子どもの頃のころも…
生物と無生物のあいだ/福岡伸一

作者は分子生物学者.つまり科学者です
本当、頭の良いヒトの書く文章って素晴らしくうまいなぁ
一般的にも取りつきにくい内容なのに理解しやすい文章で展開されていく内容には圧巻です
さがしもの/角田光代

短編集です
すべての物語の中心に”本”が出てきます
本とヒトとのつながりって面白いですね
街場の教育論/内田樹

教育論と聞けば、大変難しそうに思えますが、本著では、いわゆる教育学の教科書的な内容とは一線を画します
教育改革とは、どこかの政治家が口にするほど簡単なことではありません
本質的な視点が欠如しているからです
教育はビジネスではない!
その通りです
しかし、運営側はそうは思っていません
今現在の義務教育方針転換の流浪な状態が示しています
教育にビジネスを持ち込んだからこそ、本来の教育の主旨がズレ、今の混沌とした状態に陥っているのかもしれません
伝える力/池上彰

コミュニケーションに関するスキルアップを目的とした内容
ナイチンゲールの沈黙/海堂尊

内容的には、途中で展開が見えてしまった感もあるんですけど、面白かったです
マンガでわかる心理学

バカにしながら読んでたんですけど、けっこう網羅して書いてあったなぁ って印象です
11月にアップしてからは、なかなか多忙でブログの存在すら忘れるほどで・・・

そんなこんなで、今年もよろしくお願いします
誰によろしくなのかはわかりませんが…

とりあえず、恒例になりました(我で勝手に思っている)本の紹介でも行きましょうか
昨年末から、移動の際、寝る前、休みの日などで読み漁った中で面白かったものを紹介していきます
年末は、石田衣良にはまってました
眠れぬ真珠

年齢の差があればある程、人は前に進むことを躊躇する
人を信じ、自分を信じることはたやすいことではないのでしょう
歳をとればとるほど、素直には…
「そう。女はね、二種類に分かれるの。ダイヤモンドの女とパールの女。光を外側に放つタイプと内側に引き込むタイプ。幸せになるのは、男たちの誰にでも値段がわかるゴージャスな女ね。真珠のよしあしがわかる男なんて、めったにいないから」
眠れぬ真珠 文中より
約束

人は様々です
人は人生のどんな場面を切り取りながら、明日を生きていく勇気をもらうのでしょう
てのひらの迷路

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読みやすく、おもしろい

人って、その存在自体が小説なのかもしれません
1ポンドの悲しみ

出会い…
別れ…
幸せ…
悲しみ…
人が生きている環境の中で触れ合う関係って大事です
TENGU/柴田哲考

展開がおもしろい
ラストの謎解きもおもしろい
自分では考え付かないおもしろさ
そこに僕はいた/辻仁成

短編私小説といったところでしょうか
子どもの頃って、色々なことが輝いている時代だなぁっと思います
私の子どもの頃のころも…
生物と無生物のあいだ/福岡伸一

作者は分子生物学者.つまり科学者です
本当、頭の良いヒトの書く文章って素晴らしくうまいなぁ
一般的にも取りつきにくい内容なのに理解しやすい文章で展開されていく内容には圧巻です
さがしもの/角田光代

短編集です
すべての物語の中心に”本”が出てきます
本とヒトとのつながりって面白いですね
街場の教育論/内田樹

教育論と聞けば、大変難しそうに思えますが、本著では、いわゆる教育学の教科書的な内容とは一線を画します
教育改革とは、どこかの政治家が口にするほど簡単なことではありません
本質的な視点が欠如しているからです
教育はビジネスではない!
その通りです
しかし、運営側はそうは思っていません
今現在の義務教育方針転換の流浪な状態が示しています
教育にビジネスを持ち込んだからこそ、本来の教育の主旨がズレ、今の混沌とした状態に陥っているのかもしれません
伝える力/池上彰

コミュニケーションに関するスキルアップを目的とした内容
ナイチンゲールの沈黙/海堂尊

内容的には、途中で展開が見えてしまった感もあるんですけど、面白かったです
マンガでわかる心理学

バカにしながら読んでたんですけど、けっこう網羅して書いてあったなぁ って印象です


