2008年08月25日

まだまだ暑いです

さて 久しぶりのブログです
先月半ばから先週まで、忙しかったな・・・・・・・・・・・・・・・・

やっと一息です

この忙しいさなか、暇を見つけては、本の虫になっとりました
その中で、良かったものを紹介します

1冊目は
「グラスホッパー」井坂幸太郎


妻を殺された夫(主人公)が、その犯人に復讐しようとしますが、目の前で他の誰かに、その犯人を殺されてしまいます。
殺したのは「押し屋」とよばれる殺し屋。さらに「鯨」と呼ばれる「自殺屋」、「蝉」と呼ばれる「ナイフ使い」が登場し、主人公がその中に巻き込まれていって・・・・・・。
というお話です(ヒトによっては、評価が異なる作品かなとも思います。特に、登場人物がどんどん死んでいくところなど・・・)。
井坂作品は、「重力ピエロ」、「アヒルと鴨のコインロッカー」、「オーデュポンの祈り」、「死神の精度」に続いて5冊目でしたが、それぞれが、摩訶不思議な味を出しており、現実にはあるはずも無い事なのに、読み進むうちに「本当なのかも・・・」と思えてしまうぐらい面白い!私は、「現代の御伽噺」として呼んでいることが多いですね。

2冊目は
「セイジ」辻内智貴


主人公は、いわゆる世捨て人です。
しかし、本書を読んで、自分を振りかえることができたような気がしました。
いろいろなことを感じ取ってしまい、1つの事柄からその先の先のそのもっと先の結末を何通りも見通す事が出来るヒト(出来ると思っているヒトも含む)は大変だ。いろんな事が見えすぎてしまい、結局は、何も出来なくなる。
ヒトはなぜ生きるのか?なぜ生きていかなけばならないのか?
同じようなことを、私も考えたことがありました。けど、今となっては、それがいつだったのか?10代?20代?30代?
とても純粋なことは、とても悲しいこと
私はそう感じてしまいました。さて あなたは?

3冊目は
「角」ヒキタクニオ


朝起きたら角がはえていた女性校閲者の話です。
角がはえてから、いろいろなことが彼女の周りに起こります。
その出来事を通じて、彼女は「普通」の生き方を見直していきます。
平々凡々とすごしていく毎日。何か、やるせなさが漂います。
誰もが一度は歩くはずであろう心の中の迷路を角がはえるという非現実的な設定の中でうまく描かれています。
ヒキタクニオというヒトは、「狂気の桜」の作者でもあり、かなり、暴力的な作品が多いんだと勝手に決め付けておりましたが、本書を読んでからは見方が変わりました。
暴力的な描写の中にも、ヒトの弱さや脆さ、危なさの中に見え隠れする狂気、「普通に幸せであること」に疑問をもってしまうヒトの身勝手さ、様々なものがいろいろな表現で凝縮されているんだなぁ っと感じられる作家さんの一人でした。後の作品もぜひ読ませていただきます。









この記事へのトラックバックURL

http://k1225.otemo-yan.net/t101890